二千文字の小宇宙

http://www.gizmodo.jp/2010/09/4_20.html


ドイツで行われた、いわゆる「メガデモ」のコンクールの類なんですが…
実行ファイルの大きさが、たった4Kbytes以内に制限された部門での優勝作品。


地形のポリゴンデータだけで4Kbytesなんてすぐ使ってしまう。テクスチャなんて論外な筈。
音楽にしたって、MP3やなんかで曲を持つのは論外、「音色」データすら持てる容量じゃない。


ということは、この地形も音楽も、データで持ってるんじゃなくて、全部プログラムで生成してるってことで・・・
地形生成プログラムで地形を生成し、シンセサイザのように計算で音を作ってるんでしょう、多分。


プログラムをしたことない人だと感覚が分かりにくいと思いますが・・・
きょうび、何の工夫もしないと、「Hello,World」を表示するだけのプログラムでも、4Kbytesなんて軽く突破します。
デザートまで全部入れて100kcalのフランス料理フルコースを作れ、くらい無茶なことやってます。変な例えですが。


でもまあ、昔のMSXとか、16KbytesのROMに32Kbytesのメモリとかで、今やっても楽しめる内容もきちんとしたゲームが出てたわけですから、「すごさ」「おもしろさ」ってのは容量とは関係ないんだなあ、とか。


それにしても、Windowsで4Kbytesでもこんなことが出来るんだなあ。
MSXとかで小容量で色々な事が出来たのは、CPUやグラフィックチップを直接叩けた(というか直接叩くしか無かった)からであって、Windowsみたいな巨大OSの制限下じゃ、ウィンドウ一枚開くのにも数Kbytes位すぐ使ってしまう・・・と思ってたんですが、達人はやはり違うようです。

 コンタクト

地球外の知性とコンタクトを取ろう、という試みは、ずいぶん昔からなされています。
SETIとかそういう類です。


その意義については、私が説明するまでも無いのですが、1つだけ挙げるとしたら。
発達した科学文明(少なくとも電波によるメッセージ発信レベル)を有する知的存在が、宇宙に少なくとももう1種居てくれるっていうのは。
このだだっ広い宇宙にひとりぼっちじゃないんだ、科学を発達させたまま文明を維持できるんだ*1、という点だけで、我々にとってどれだけ勇気づけられるかわかりません。


だけど、あ、あそこに知的生命体が居るようだぞ、となってからの、意志を取り交わすプロトコルって、考えられているんでしょうか。
つまり、自分と似た文化的基盤を持たない、自分と同じパターンで思考をするかどうかも、勿論使ってる言葉も、何もかも分からない相手と、電報だけでどうやって意志を交わすか、という話です。


素人が考えると・・・

  • まずは数字ですよね。これは極論すればその回数だけパルスを送ればいいんだから、なんとかなるでしょう。数という概念を持たない知的存在、というのも想像しにくいですし。
  • 次は数学だと思います。真になるような数式を膨大に送れば、解読して個々の記号(Πとか√とか)を理解してくれるんじゃないでしょうか。数学は宇宙のどこでも同じでしょうし。

と、言うようにやっていけば、数学、物理学、と、記号論理学あたりまではたどり着けるでしょう。
相手が2次元の「絵」を理解してくれるなら、写真を送るところまでは期待しても良いかもしれません。


しかし、その先となると。
「快」「不快」といった基本的な感情でさえ、どうやって伝えたら良いのか想像がつきません。
人間同志がコミュニケーションする際、いかに多くの共通点を足がかりにしているのか、思い知らされます。
それが例えば全く知らない国同士で、言葉が全く通じないとしても、同じ人間だという時点で、99%はコミュニケーションが済んでいるようなものです。


そういう遊びをしたら面白いかもしれませんね。
ファーストコンタクトごっこ。できれば違う国の人同士で。
メールだけでやりとりして、使う言語はおろか文字コードすら決めない。
最初は意味の分からないバイナリファイルを送り合って、なんとか共通の文法を探っていくことになるでしょう。


まあ、やっと電波を使う段階に達したばかりの我々が、他の知的存在を発見したとしたら、「彼ら」は、我々よりずっとずっと進歩しているでしょうから。
ファーストコンタクトできたと同時に、我々には想像もつかない、気合いワープか何かで飛んできて、1日で英語をマスターして、向こうが英語を流暢に話してくれる・・・
なんていう可能性もあるんですが。


なんてことをぼーっと考えていたのでした。どっとはらい

*1:科学が発達すると、例外なく強力な兵器で自己破壊してしまうため、発達した文明は維持できない、という可能性があるのです。

 アンテナ

いつも思ってるのですが、はてなアンテナなどのアンテナ、トップに文字列でカウンターを持ってるページだと、カウンターが回る度に更新で上がってしまうのです。
というか私のページがそうなってるわけで。全く更新してないのに、各種アンテナなんかでいつも上の方に居て。どうにも居心地が宜しくない。


特殊なコメントで囲んだ部分は、アンテナのチェック対象外にする、というような決まりが有ればいいのですが。
アンテナ業界でそれを共通化してくれればなお良い。
実はもうあったりしないよね・・・

 MSが本気出したとしたら

http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/06/17/e3_ms/001.html

XBOX360に新しい周辺機器として、3D深度センサー・カメラ・マイクを備えた「KINECT」が出るそうです。
XBOXで動くということは、技術的には、当然Windowsでも動くわけで、MSがWindowsと融合させたいと本気で思ったら、結構面白いことになりそう。


日本語での音声認識と、3D深度センサーというのがどこまで使えるものなのかがカギですかね。
Vista発売時に、「これは音声認識コントロールの元年になる」と日記に書きました。
そろそろ潜伏期を抜けてブレイクスルーが起きてもいい頃の筈。

 ふと思ったこと

日本の交通的な重心ってどこなんだろう。


いや、日本標準時がある明石だとか、人口重心は岐阜だとか、そういうのは色々あるけれど。


電車の駅とか空港とかをノードとして、他の駅までの所用時間をノード間の距離として、ノードの網を作ったとして。
ノードの周りに住む人の人口をノードの重さとして加重平均を取ったとき、どのノードが真ん中になるか、という話。
そんな研究、もうどこかでやってるのかな。


第一近似としては、新幹線の駅と空港だけでいいね。それならそれほど大変な計算じゃなさそう。


実際はとっくに研究されていて、結局東京駅でした、とか、大阪でした、とか、つまんない結論が出てるのかな。
もし意外なところが「日本の交通的な重心」になったとしたら、そこにコンベンションホールとか貸し会議室とかパーティ会場とか結婚式場とかを作ってみる、っていう社会的な実験をしてみると面白そう。

 はやぶさ

おかえりなさい。


(C)読売新聞


カプセルを放出した後、JAXAの人が、地球を一目見せてやりたい、と写真撮影に挑戦したそうです。
カプセル放出のために、はやぶさのカメラは地球の方向を向いていなかったので、
最後の燃料を振り絞って方向制御、そして、この写真の送信途中で通信は途絶えました。
まさに最後の最後、ギリギリの奇跡のワンショット。


(C)JAXA


白黒でガタガタなのに、とても美しい写真です。