マスコミ

ネットを回っていると、「これだからマスゴミは」「所詮マスコミ」
といったような言葉を良く目にします。


(TVや新聞といった既存の)マスコミ=誤っている、偏向している、くだらない。
ネットの情報=正しい、客観的である、高尚。
ゆえにネットを情報源とする「我々」は高級である。
といった、いわば選民思想のようなものが見え隠れします*1


しかし、「ネット>マスコミ」の図式は果たして正しいのでしょうか。
ネットであっても、いやネットの方がよほど顕著に、「強いのは沢山の人が見るコンテンツ」
という原則は変わらず支配しています。結局のところコンテンツの価値が「ネタになるかどうか」
である点は、マスコミとまったく変わらない構図です。


その顕著な例が「祭り」「炎上」といった現象で、ひとたび火がついてしまうと
もうスタンピードは止まらない、止められない。さらに悪いことに、匿名性が高いから
誤った情報を発信することにも、遠くから石を投げることにも歯止めはかからない。


結局のところ、ネットは情報の発信源のバリエーションがマスコミよりも多いだけであって、
情報を取捨選択して正しい情報を見抜く、といった受け手の態度が重要であるのは、
マスコミと変わらない―いや、ネットのほうが正しい情報を見抜くのは大変かもしれません。


要するに、納豆ダイエットに騙されて納豆を買占めに行った人達を笑えないよなあ、
そんな事をふと思ったのでした。


…いや納豆はうまいよ。納豆たまごご飯は究極の食べ物だよ。納豆食おうよ納豆。

*1:まあ私も「TVなんか見ない」なんて記事を書いたりしていますので同じ穴の狢かもしれませんが。