水と戯る

最近、運動不足解消も兼ねて水泳に行っています。
近くにある公営のプールに、週に1〜2回くらい。


私の水泳のスキルは、一応学校で、学校でと言っても中学くらいだから
もうえらく昔の話ですが、一通りの泳ぎ方は身につけて、どの種目でも
遅いですけど50m位は泳げはした程度。まあ「普通に泳げる」程度だと思います。


ですが、公営のプールに行くと、私よりずっと年食ったオッサンや、下手すると
おじいさんと言って良いような人が、延々と息も切らせずに長距離を泳いでる。
その姿がまた、ゆったりとしていてとても気持ちよさそう。
一方私はというと、じたばたと50mかそこら泳ぐともう息切れという。


私の運動不足のせいもあるんでしょうが、何でそこまで違うんだろう、と思って
色々調べてみたら、学校で教えるようなのは一昔前の競泳用のテクニックで
あって、今では否定されたやり方だったり、そもそも一般人がやって簡単に
身につくものでは無かったりして、少なくとも長距離を泳ぐのに適したものでは
無いみたいですね。


例えば足のキック。学校ではビート板を持ったりプールの縁に掴まったりして、
ばしゃばしゃと派手に水しぶきを上げるバタ足を練習したりしませんでしたか。


でも、よく見ると延々と泳げてる人は、キックの水しぶきなんて全く上がってない。
それどころか水中で見ると、足の動きはびっくりするくらい小さく、かつゆっくり。


考えてみたら当たり前の話で、派手に水しぶきを上げれば当然水の抵抗も大きく
なり、パワーのロスも大きくなります。しかも足の筋肉というのは大きな筋肉
なので、すぐに酸素を使い果たす。陸上でだってあれだけ足を動かせば息が切れる
のに、それを水中でやれば苦しくなって当然です。


色々とポイントを学びながら泳ぎ方を試行錯誤した結果、少しコツがつかめて
きたようです。今は2時間ずっと泳いでいてもそれほど疲れないし、200mくらい
なら連続して泳ぐこともできるようになりました。


それに何より、呼吸の苦しさや筋肉を酷使する辛さから開放されて、
水に抱かれ流れを感じながら、普段と違った、浮力の支配する青い世界を
するすると進むのは、とても気持ちいい、そう感じられるようになったのが
大きな収穫です。


ついでに、私が参考にした本をあげておきます。古書店でなんとなしに
手に取ったのですが、かなり目からウロコを落としてくれました。
いくつかシリーズがあるので、自分に合いそうな奴を選ぶといいです。


ゼロからの快適スイミング ゆっくり長く泳ぎたい!―もっと基本編 (Gakken sports books)

学習研究社
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おすすめ度の平均: 4.0
4 確かに泳げる、が・・・
4 何か泳げそうな気がする
4 目からウロコ的
4 前書も読もう
4 確かにできた!