咆哮の芳香

1年位前からでしょうか、月に1〜2回のペースで、一人でカラオケへ行きます。
友人とカラオケに行くこともなんの抵抗も無く、自分から誘うことすらあります。


これ、実は、数年前の自分では考えられなかったことなのです。
中学生時代にちょっとしたトラウマがあって以来、人前で歌う事ができなかった
私は、カラオケには行かない、行っても歌わない、を貫き通していたのでした。


でも、まあ、折角オフなどでカラオケに誘われても行けない、んじゃ寂しいので、
勇気を出して一人カラオケに行ってみて、誰はばかることなく大きな声を出す事
の楽しさに目覚めた、のでした。


最近やっと、大きな声を出す仕組みがなんとなく分かってきた、気がします。
腹筋と横隔膜で安定した空気出力を出して、声帯でそれを適切な振動に変え、
口と舌の形でそれを言葉に変えてニュアンスを付け、最後に上半身全体で
共鳴させる、という感じでしょうか。ほとんど全身運動ですね。
歌手の人がボイストレーニングだけでなく筋トレもする意味が分かります。


知ってる曲は聖飢魔IIばかりなので、それを歌うことになります。
デーモン小暮閣下の歌唱力は並大抵ではなく、異常な高音を要求される歌も
多いため、なかなかうまくは歌えません。


まあ元が音痴なのは相変わらずなのですが、上にあげたように身体全体を使って
腹の底から思いっきり大きな声で咆哮するのは、とても気持ちがよくて、
ストレス発散になります。


昔の私と同じように、カラオケを忌諱している人は、一人カラオケに行ってみるのも
面白いかもしれませんよ。週末の夜以外なら一人でも快く対応してくれる店も
多いです(週末の夜は断られたり嫌な顔されることがあります)。