ロボチガウロボチガウロボチガウ

下で書いたお題、色々な方が答えてくださっています。


たぶんお察しの通り、このお題自体が、わざとあいまいな解釈の出来る余地を
残しています。アシモフの3原則からして、かなりあいまいな記載になって
いますが、要するに完璧に答えを導き出せるお題だと話が膨らまないのです。
アシモフの小説も、3原則のあいまいな点から展開していく話がいくつも
あります。

お題2では、「ロボットが居たら俺は死ぬ!」とロボットに認めさせる、
というのがポピュラーな回答のようですが、はたして人間一人、残りがロボット
の世界で、その程度でロボットが停止してくれるかどうか・・・


人間は一人では、ロボが居るような高度な文明を維持して生活できません。
つまり、ロボットが全停止するというのは、間接的にその人間に危害を加える
ことになり、第一条に違反するわけです。


ですので、ロボット全停止によって予見されるよりも大きな危害が、ロボットが
存在することによって与えられるのだ、とロボット達に認識させなければ
いけないわけですが、たぶんそれは極めて難しいでしょう。
第二条で「ロボとばれるな」と強く命令されていますから、それと合わせて
考えると、「ロボが居たら死ぬ」→「じゃあロボと絶対ばれないようにしよう」
という思考経路を辿っても不思議はありません。
あるいは、その人間の「ロボ恐怖症」を治療したり、自殺ができないようにしよう
と試みるかもしれません。(ジスカルドならきっとそうするんじゃないかな)


以下はお題と関係ないのですが、お題を考えていて思いついたたわごと。
お題2で、もし人間が男女2人だったら、ロボットは何を言わなくても停止
するかもしれません。…何せロボットは極めて紳士的で優秀な男女に見えるので、
ロボットがいたらその2人は恋仲にならない可能性が大です!
その場合、第零条が優先されるわけです。全部のロボットがダニール並みに
優秀だったら、ですけどね。