Playgramming

http://www.radiumsoftware.com/0705.html#070515


昔、PCがマイコンと呼ばれていた時代、あらゆるPCにはBASICが搭載されていて、
電源を入れるとすぐにBASICが使える状態になっていました(例外もあったけど)。


そのBASICは今のVisualBasicや何かとはまったく違うもので、文法は美しくはなかったけど、
とにかく1行で音楽も鳴らせるし、キャラクターを画面に出せるし、100行もあれば
そこそこのゲームを作ることもできました。


今、プログラミングが好きなオトナの人は、小学生や中学生の頃、そういうBASICで
プログラミングの楽しさに触れた人が多いと思いますが、今のコドモたちは、
いったい何によってプログラミングの楽しさを知ればいいのか・・・


・・・というお話。
これ、私もとても共感できるお話です。


私の経験は、小学生の頃のMSXでした。
慣れない手つきでぽつぽつとBASIC文を打って、画面でキャラクタが動いたり、
音が鳴ったり、複雑な図形を描いてみたり。


小学生にとって、2進数の計算やアルゴリズムの概念はなかなかにハードな
ものだったとは思いますが、自分で考えたプログラムが動くことが純粋に楽しく、
プログラムの1行1行にセンスオブワンダーが詰まっていて、本当に寝食を
忘れてのめりこんだのを覚えています。


今のコドモたちは、どうすればその驚異の感覚に触れることができるでしょうか。
PCのソフトウェア環境が高機能化し複雑化するにつれて、プログラミングを始める
ハードもかなり高くなっているのは確かなようです。


元の記事は、そのために、ということで作られた Hackety Hack という
プログラミング環境を紹介しています。


こういう簡易プログラミング環境は、他にもなでしこだとか、各種のスクリプター
だとか、色々ありますね。
「ゴースト」だって、セットアップが大変なのと情報が分散してるという点はありますが、
プログラミングを始めるきっかけとしては悪くはないんじゃないかな。


理想としては、OSに「コドモモード」みたいなのが搭載されて、その状態で起動すると
ある一つの統合環境以外の操作ができなくなる、とか。
その統合環境には、閲覧に制限のかかったWebと、メーラと、簡易Office、お絵かきソフト、
音楽ソフト、そして「触っていて楽しい」言語環境が搭載されている、とか。


100ドルPCなんていうプロジェクトもありますが、「プログラミングの楽しさを知る」だけなら、
いわゆる「PC」に満たないスペックでも充分です。


任天堂さん、ソニーさん、WiiやPSやDSに
ファミリーベーシック++みたいなものを作って出してみませんか。
キーボードに1チップMSXフラッシュメモリを載せて、テレビにつないで使う
コドモ用の「マイコン」があっても面白そうです。