AYAが「難しい」もしくは「難しいと思われている」のはなぜか。
答えは実は簡単だと思います。
「マニュアルが、ある程度の言語経験者を想定して書かれているから。」
それは多分、そもそもAYAはC言語経験者にとって扱いやすいSHIORI
というコンセプトで作られていると思いますから、当然のことではあります。
AYAのマニュアルは、言語経験者であれば大変わかりやすく、すっきり理解できるものです。
だけど、言語を知らない人にとっては南部宇宙語で書かれているように見えるでしょう。
そして、マニュアルなしで辞書をぱっと見たとき、どう見てもAYAよりSATORIの方が、
とっつきやすそうに「見える」と思います。
実際にはAYAとSATORIの本質的な、機能的な差異というのは・・・
- SATORIはさくらスクリプトを書かないですむ。その代わり精密な挙動ができない。
- SATORIで簡単だけどAYAで難しいこと、
- SATORIで難しいけどAYAで簡単なこと
- 複雑なロジックを書くこと全部。ループとか文字列処理とか演算とか。
- 外部ファイルを取り扱うこと
こんなところでしょうか。
さくらスクリプトさえ知っていれば、テンプレゴーストを見てトークを書き換えていくレベルでは、
実はどっちもあんまり覚えなければいけないことの量は違わない気がします。
あと、AYAのテンプレゴーストは非常にシンプルなので、あのままだと、
ゴースト切り替え周り、コミュ周り、触り反応周りが If 文の山になって書きにくいですね。
ロジックの工夫でいくらでも回避できるのだけど、それは初心者には難しい。
ですから、
- 言語を知らない人を想定して書いた入門書
- If文の山になってしまう部分をもう少しだけ手厚くしたテンプレゴースト
この2つがあれば、もしかすると初心者にも使いやすいSHIORIになるのかもしれません。
あるいは、さくらスクリプトと半角全角の壁というのは、どうしても乗り越えられないのかもしれません。
いずれにしても、今のAYA(YAYA含む)を取り巻く環境というのは、過激な書き方をすれば
「最初から初心者は相手にしてない」
ものですので、難しいのは当然だよな、というお話でした。
(これは悪口や欠点ではなく、今はそういう方向付けがされているというだけの事です。)