にせむうむう

id:aobanozomi:20070306:1173137794


初めて望遠鏡で月を見たとき、知らず知らずのうちに涙を流していたのを思い出しました。


望遠鏡で月を見たことはありますか。
満月でなければ、月のクレーターが影を作って、とても立体的に見えるのです。
それを見た途端、鳥肌がたち、涙が流れました。


それは多分…
月は空に張り付いたただの光源なんかじゃなくて、
岩のかたまりとして実際に「ある」んだということ。
太陽も惑星も星もみんな同じように「ある」んだということ。
そして地球もやっぱり、本当に「ある」んだということ。
それらが黒い宇宙にぽつぽつと浮かんでいるのだということ。
100億回生き返っても理解できないくらい広い宇宙の片隅に、
小さな岩の塊が浮かんでいて、その上に自分が立っているのだということ。


知識の上では知っていたそういうものごとが、圧倒的な実在感をもって
一気に理解された―「体で感じた」瞬間だったのかもしれません。