ちょっと行ってみたい

http://www.miraikan.jst.go.jp/j/sp/survival/


電車の中吊り広告で見かけて、ちょっと気を引かれてるイベント。
まず、キャッチコピーがいい。「65億人のサバイバル」だなんて面白いじゃないですか。


URLから辿った先の、WEB CMもかっこいいです。
「65億人で生き抜く為に、食文化を捨てられるのか?」
「農業の限界に突き進め!」


これから先人類が生き抜くには、科学を、技術を極めるしかないんだ!
そんなメッセージが込められてるように感じました。
ちょっと見に行ってみようかな、と思いました。


以下は個人的な暴言妄想丸出しなので閉じで。


とかく、「自然に還ろう」「地球に優しく」なんてキャッチフレーズが
喧伝されたりしがちですが、そういう言葉、私は胡散臭いと思うのです。


一度便利になった生活を捨てることが本当に出来るとは思えないし、
今の地球人口を以前の科学レベルで支えることなどできないでしょうし。


大体、地球に優しくだの自然に優しくだの、
たかだか自然の中の単なる一種が何を偉そうな、と思うのです。
優しくしたいのは人間が生きるための環境に対してであって、
人間がどんなに環境を変化させようが、生命は生き残って繁栄しますよ。
地上に初めて葉緑素を持った生物が現れて、酸素という猛毒を撒き散らし
全地球の環境を、それまでの生物にとって致命的なものに変えたときのように。


科学を極め、技術を極めるうちに、きっと色々なものをなくしたり、
諦めたりしなければならないと思います。


とにかく口に糊するための生産で精一杯で、食文化なんて無くなるかもしれない。
土で作物を育てるなんてことをする余裕を無くすかもしれない。etc..etc..


それでも。


自然に帰るどころか、ひたすら不自然な文明の殻で自らをつつみ、
それでも科学を技術を追求して、もがき、あらがい、生き延びていく。
それこそが、そしてそれのみが、この脆弱で不恰好なサルの変種に与えられた
唯一の牙なのだから。


CMを見ながら、そんなことを思ったのでした。