SSPでの情報の取り方

さて。
あなたが、ゴーストではなくシステムの問題(落ちる、固まるなど)に遭遇して、報告しようとしたとします。
その場合、id:ukiya:20091121 の原則に沿って報告しようとすると、特に「発生環境」の部分で詰まるのではないでしょうか。


幸いなことに、SSPには、「発生環境」を取得する機能があります。以下の2種類のファイルのいずれも、「発生環境」について、充分な情報を開発者に伝えてくれます。

STACKTRC.TXT

SSPが落ちた場合、SSP.EXEがあるのと同じディレクトリに、STACKTRC.TXT というファイルが出来ていることがあります。
中身は英語とシステム語の羅列で、意味が分からない、怖い、と思うかもしれませんが、まずは4行目あたりを見て下さい。

Time: 2008/3/1 16:19:10.059

こんな形で、時刻が書いてありませんか。書いてあれば、落ちた日時と比べてみてください。大体近い日時ならば、それは落ちた際にできたSTACKTRC.TXTであり、重要な手掛かりになります。是非報告に含めてください。

時刻が大きくずれている(日が違うなど)場合、それは、過去にSSPが落ちた際のファイルです。残念ながら、今回の報告には使えないと思います。

なお、STACKTRC.TXTには、SYSTEMINFO.TXTに含まれる情報は入っていますので、両方を報告に含める必要は普通ありません。


もしあなたが、もう少し切り分けをする気があるのなら、以下のあたりも見てみてください。

  • 行の先頭に「==>」という文字がある、最初の行を探してください。
    • それは、どのプログラム(プロセス)で問題が発生したか、を示しています。
    • 大抵の場合、その行には「ssp.exe」と書いてあるはずです。もし別のプログラムの名前が書いてあった場合、そのプログラムに関する情報も一緒に報告できれば、大きな手掛かりになると思います。
  • 行の先頭に「==>」という文字がある、二番目の行を探してください。
    • それは、どの部品(DLL)で問題が発生したか、を示しています。
    • そこにSHIORIの名前(satori.dll、yaya.dll、kawari.dll)が書かれていた場合、問題がSHIORIにある可能性が高くなります(絶対ではありません)。最初にそのSHIORIの作者に相談してみるのも良い方法かもしれません*1
    • 同様にして、そこにSAORIの名前が書かれていた場合、問題がSAORIにある可能性が高くなります。

SYSTEMINFO.TXT

STACKTRC.TXTが使えない場合でも、「発生環境」については取得する方法があります。どのゴーストでも良いのでSSPを起動して、右クリックメニューから[情報]-[システム情報を書出]を選んでください。
すると、SSP.EXEのあるディレクトリに、SYSTEMINFO.TXT というファイルができます。それを一緒に報告すると、「発生環境」について、まず必要な情報は伝えられることになります。

どっちの場合でも

どっちのファイルも、SSPはわざとあなたの機密情報をそこに書き込んだりはしませんが、以下の情報は含まれています。

  • Windowsのログインユーザ名に、本名を使っている場合は、その名前が書かれている可能性が高いです。
  • コンピュータ名が書かれています。
  • そのとき起動していた他のソフトの名前が書かれています。

それらを知られたくない場合は、報告するためにWebに上げるまえにざっと中身を見て、どうしても隠したい情報については伏せ字などにするか、或いは、メール等の手段で公開せずに情報を送りましょう。伏せ字などにした場合は、その旨を開発者に伝えておいてください。


また、ファイルから読み取れるのは、多くの場合「発生環境」だけで、「発生事象」「操作手順」については分からないことが多いです。それらの情報について一緒に伝えるのを忘れないでください。

*1:satori.dllとyaya.dllであれば、私でも少しはお役に立てるかもしれません。うかちゃあたりで捕まえてみてください。